審判員行動マニュアル

□.審判員の義務

1)

 日本協会「基本規定(第133条から第169条の審判に関する規定)」と当リーグ「審判規定」を遵守する。

2)

 常日頃の練習時から審判技術の向上に努める。

3)

 公式戦では、以下の点に留意する。

・  担当試合の開始30分(上部大会は90分)前までに自ら会場当番本部へ出向き、審判証[顔写真付電子証)を必ず提示する。 ※ 審判証偽造等の重大な不正行為については厳重な懲罰が科される。

・  次いで、両チームFP・GKのユニホームを点検し着用するものを決める。

・  試合開始までに主審及び副審は十分な打合せを行う。

・  実際の試合では黒色の審判服(シャツ、ショーツ、ストッキング)を必ず着用し、次の品を必ず携行する。

a. ワッペン(全員) b. ホイッスル(主審のみ) c. 警告、退場カード一組(主審のみ)

d. 腕時計(全員;主審は2個必須、副審も出来れば2個) e. トスコイン(主審のみ)

f. 審判記録用紙、筆記具(全員)  g. フラッグ一組(副審のみ)

・  コイントスの際、両チームキャプテンと握手をする。

・  選手には常にフェアプレーを求める。

・  副審は持ち場に着く際に、反対側コーナーから点検を行い、次いでゴールポスト・バー・ネットを点検(破損等がないかどうか)した後、定位置に着く。

・  ハーフタイムには前半で起きたプレーについて確認を行う。

・  10分間のインターバルとは前半終了の合図から後半開始のキックオフまでの間を指す。従って、前半終了の合図から遅くとも7分経った頃に開始準備の合図をホイッスルで促す。

・  後半開始前、副審は持ち場に着く際に、反対側コーナーから点検を行い、次いでゴールポスト・バー・ネットを点検した後、定位置に着く。

・  試合終了後、挨拶をする際には、両チーム選手に相手チームと握手をするよう促す。

・  両チーム選手が問題なくグラウンドを去るところまでを見届ける(問題あれば審判報告書に掲載)。

・  全ての役目を終了後、握手をしてお互いの労を労う。

・  試合終了後、主審は審判報告書に必要事項を全て記入し、会場当番本部に提出する。

 

 

 

 

                                  審判参考資料(3級候補者対象)

3級を目指すに当たって

 

1.心構え

・会場には遅れることのないように余裕を持って到着する。県レベル(天皇杯予選など)以上の大会においては通常90分前に会場に到着することとなっている。

・丁寧な言葉使いを心掛け服装などにも気を付ける。審判服を着たらたばこは吸わない。審判もプレーヤーと同様に装身具を身に付けてはならない。

・審判をする時も十分なウォーミングアップを行う。

・「サッカー競技規則」に良く目を通し、ルールを熟知しておく。

2.試合前に行うこと

・試合に使うボールのチェック。予備ボールの空気圧も同様に調整。エアゲージを使うことが望ましい。

・副審との十分な打ち合わせ。

・選手の用具及びユニホームのチェック。柔らかい材質の物(ミサンガなど)も含め如何なる装身具も身に付け出場することは認められていない。控え選手のチェックも忘れずに行う。

3.3級審判員に求められるレフェリング

1)動き

・ボールに近い位置でプレーを見る。争点からの距離は15メートル以内を目標に。

・なるべく副審に背を向けず、プレーを挟むように。対角線審判法の原則。

・足を止めない。なるべく立ち止まることがないように。

・バックステップやサイドステップを使い、ボールから目を離さないように。

・手を抜かない。プレーヤーは一生懸命プレーしているので、レフェリーも一生懸命やることが当然である。

2)判定

・ファール基準の一貫性。ファールかノーファールかの見極め。

・ファーストファールを見逃さない。

・明確なシグナルで毅然とした判定。

・クレーム、暴言に対する対処。

・積極的なアドバンテージの採用。

3)副審

・ボールを追う。シュートに対する反応。

・オフサイドの見極め。アクティブなプレーのみ。

・明確なシグナル。

・主審との監視分担。

・主審の判定基準の見極め。

4.その他

・ロスタイムは、けが、交代、警告や退場の記録に要した時間などに適用する。例えば、フィールド外に出たボールを選手が取りに行く時間などは通常ロスタイムとはしない。

・時計は必ず2個使う。一方をランタイム、もう一方は交代やけがなどの時に止めて使う。カウントダウンタイマーで、時間が来ればアラームが鳴る機能を利用することはしない。